「嫌っていい」
ここ最近、また過去に悩まされることが多く、暴飲暴食や不規則な生活をして自分を痛めつけたりして、気を紛らわせる日々が続いてしまっています。
その中、衝撃を受けた記事がありました。
個性的な演技で人気の実力派女優、渡辺えりさんが毎日新聞で連載中のコラムで、束縛の激しい母親のことを「嫌っていい」と回答された、というものです。
私は、
- 親は絶対
- 親には絶対服従
- 親子(夫婦)関係は主従関係
という家庭に育ちました。
どんなに理不尽なことをされても言われても、親の言うことに異を唱えることなど、決して許されないし考えられない、と現在まで思い込まされてきました。
その、ある意味解けない“呪い”のような刷り込みを、渡辺えりさんはきっぱりと「違う」と否定して下さったのです。
考えてみれば、
- アンタのことを可愛いと思えない
- アンタのことはどうでもいい
と言ってくる相手のことを、無理に好きになる必要もなかったのです。
そうか、私は親のことを嫌っていいのだ。
愛してもらえないのに、こちらが無理に愛さなくてよいのだ。
「親を嫌う」ということを肯定してもらえるだけで、こんなに気持ちが楽になるものなのか、とまさに目から鱗が落ちるようでした。
これからは、「親にはこんなことをされて/言われてきた、だから嫌い」と、親を嫌う自分を受けいれて生きていきたいと思います。