母がしんどい

親子関係(特に母娘関係)って難しい。無条件に子を愛せる母親ばかりではないし、親からの愛情は無条件に注がれるものでもない。どうして母娘関係は上手く行かないことが多いのか。母の過去の行動から「母娘関係」の分析を試みます。

「無償の愛」はない

「お母さん」と聞いて、普通の人は何を思い描くのでしょうか。

エプロンをして、微笑んでいる姿?

それとも割烹着を着たサザエさんに出てくるフネさんのような姿?

キッチンで料理をする姿?

編み物をしている姿?

どちらにせよ、慈愛に満ちた姿が多いのではないでしょうか。

私の場合は、目を吊り上げ、口を尖らせ、憎々しげに私を睨み下ろす姿です。

「可愛くない」

「あっちへ行って」

「産まなきゃよかった」

「何でアンタの面倒なんか」

等々、セリフ付きで蘇ってきます。

実際、母の笑顔がどのようであったか記憶がぼんやりとしていて、思い出そうとしてももうそれすらできません。

私の最も古い記憶は、確か1歳半から2歳くらいの時の記憶なのですが、この頃にはもう、母の顔は怒りと不満、そして憎しみに満ちたものであったと思います。

習慣的に、「無償の愛ってないんだなぁ」と体得したのもこの頃でした。

思えばこの記憶が、母娘のしんどい関係の始まりでした。